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すべての原発今すぐなくそう!(nazen)山陰

福島の子どもたちに甲状腺ガン多発!

先週に引き続き、福島の現状について報告をします。2月7日、福島県の県民健康管理調査の検討委員会が、検査結果を公表しました。この健康管理調査は、3・11の大震災当時18歳以下だった青少年約37万人を調査しています。しこりなどを調べる一次検査で約25万4千人の検査結果が判明し、1796人が二次検査の対象となりました。その結果、甲状腺ガンと「確定」した子どもたちが33人、「ガンの疑い」が41人、手術をして「良性」と判明したのが1人と発表されました。「良性」とされた1人を含め、実に75人がガンのリスクを負っていることになります。検査対象となった25万4千人のうち75人ですから、驚異的な高率です。
こうした事実を、地元福島のマスメディアはともかく、全国ネットのマスメディアの扱いは考えられないほど小さなものです。メディアがこうした健康被害を軽視するのは、国や自治体、医学会などの見解と一体化したものです。検討委員会の星北斗座長も「現時点では放射線の影響は考えにくい」と述べ、原発事故による健康被害を完全に否定しています。環境省と福島県立医大が2月に開催した国際会議でも「放射線の影響はない」と正式に表明し、甲状腺ガンと原発事故との因果関係を一切認めていません。
小児甲状腺ガンは、放射線量が低い通常の状態でも発生します。ただ、その場合は100万人〜10万人に1人の確率であり、非常に低いものです。これに対して、福島の場合は約7千人に1人の割合で発生しています。誰も否定できない客観的数字を見れば、原発事故との関係を否定することは困難です。環境省と福島県立医大が催した国際会議では「チェルノブイリでは、4〜5年後から甲状腺ガンの発症が認められている。患者も福島と異なり、乳児が多い。」などとして、原発事故との因果関係を否定する根拠としています。それでは、福島でなぜこれほど高い確率で甲状腺ガンが認められるのか、その理由については全く述べずに無視しています。信用しろと言われても無理なことです。
福島が置かれている現状と比較するために重要な事例が、20日明らかになりました。原発の検査作業に約27年従事し、悪性リンパ腫を発症した神戸市の男性について、神戸西労働基準監督署が労災と認めたと報じられました。男性は、関西電力の三次下請けであるメインテナンス会社で約27年間、関西電力の原発で定期検査の作業をしてきたそうです。 男性の放射線管理手帳の記録によれば、約27年間の累積被曝線量は計168.41ミリシーベルトで、平均すると年約6ミリシーベルトになるとのことです。
国が定める原発労働者の被曝限度は、5年間で100ミリシーベルト、1年間で50ミリシーベルトです。また、ガンの労災認定基準では、悪性リンパ腫は年25ミリシーベルト以上としています。男性は年約6ミリシーベルトの被曝線量で、これらいずれの基準も越えていません。労働基準監督署は医師の所見などを評価し、発症と原発作業との因果関係を認めました。基準を越えなくても、原発労働者が危機にさらされていることを認定したことになります。
この男性が浴びていた被曝線量、年平均6ミリシーベルトです。それに対して、福島ではこれより高い線量であるにもかかわらず、避難指示が解除された地域もあります。福島は、「年20ミリシーベルトなら問題ない」などとして被曝を強要されています。年6ミリシーベルトの被曝で、リンパ腫発症と原発作業の因果関係が認められたわけです。それよりはるかに高い線量の被曝をしている福島の子どもたちが、甲状腺ガンを発症した原因が原発事故にあるのは動かしがたい真実です。 国、自治体、大学などの医学会そして東電は、多数の子どもたちが甲状腺ガンを発症した責任を取れ!
NAZEN 山陰 福間
by nazensanin | 2014-03-20 21:30

山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
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