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すべての原発今すぐなくそう!(nazen)山陰

原発再稼働圧力に絶対負けない!

原子力規制委員会は10日、九州電力川内原発1・2号機の審査結果をまとめた「審査書」を正式決定しました。新規制基準に基づき、再稼働の前提となる規制基準の適合性を認めるのは初めてのことです。今後、工事計画や保安規定に対する規制委員会の認可、地元の同意手続きが必要となり、再稼働は今冬以降になると言われています。福島原発事故の原因も解明されることなく、まともな避難計画すら策定されることなく、規制委員会は100%九州電力の言い分を認定して再稼働へのお墨付きを与えました。原発はその存在自体許されるものではなく、人々の意思を無視した再稼働にさらに強い怒りを訴えます。
規制委員会が審査書案を決定して以来、規制委員会には17800件の意見が寄せられています。「カルデラ噴火を予測するのは不可能だ」「避難計画が規制委員会の審査対象でないのは不備だ」などの至極当然の指摘が多数なされています。しかし、決定された正式な審査書には、こうした適切な指摘は全く盛り込まれず、完全に無視されています。規制委員会は、「原発の安全性を保証するわけではない」と言いながら、原発の「安全性」を主張する九州電力の言い分を丸のみして、国民や国土の安全をないがしろにしてしまいました。
規制委員会の審査書決定を受けて、菅官房長官は「政府として川内原発の再稼働を進める。地元説明をしっかりやっていく。」と述べて、再稼働への姿勢を明確にしています。さらに、避難計画のずさんさが批判されているのにあわてた経産省は、職員5人を鹿児島県と薩摩川内市に派遣しました。不備や実効性のなさが指摘される避難計画策定を、経産省として支援しようとしています。
政府も、昨年12月以降開かれていない原子力防災会議を12日開催し、避難計画の実効性を検討するなど「前面に立つ」と表明しています。こうした一連の動きは、実効性がある避難計画など存在しないにもかかわらず、避難計画策定に国が関与することによって国がお墨付きを与えて、いかにも実効性があるかのように装うための策略に過ぎません。
中電は島根原発2号機の規制基準適合性審査申請しています。しかし、宍道断層の評価などの耐震性の不備を指摘され、追加の断層調査を行っている段階です。40年を経過した1号機は、中電が「廃炉の可能性もある」と表明し、40年超の原発に必要とされる対策にも全く手をつけていません。3号機の規制基準適合性審査申請については、いつ頃行うか中電は明言していません。
こうした状況に対して、自民党国会議員などから、島根原発の審査を加速させるべきだとの暴論が上がっています。自民党の電力安定供給推進議員連盟会長を務める細田博之幹事長代行(衆議院島根1区)は、「島根原発2号機は、他の原発に比べて安全対策が進んでいる。沸騰水型との理由で遅らせる必要はない。」と述べています。原発事故を危惧する市民を何と思っているのか、ただただ呆れるばかりです。
安倍政権はアベノミクスの優位性を盛んに喧伝しています。しかし、アベノミクスは円安をもたらしたばかりです。景気は良くならず、物価だけが上がるスタグフレーションのステージに入ったとの指摘が多くされるようになりました。今後、火力発電の燃料が円安で上昇したとの、八つ当たりといえる政府や財界からの声が大きくなり、原発再稼働の圧力が強くなる可能性があります。私たちもさらに団結して、こうした圧力に対抗していかなければなりません。ともに再稼働阻止、原発廃炉に向けて頑張りましょう。
NAZEN 山陰 福間
by nazensanin | 2014-09-11 21:02

山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
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