うそつき企業、中国電力の原発再稼働を阻止しよう!
中国電力は、島根原発の設備点検に虚偽の記録があったと発表しました。島根原発で発生した低レベル放射性廃棄物の処理に使う水量計測器の点検をしていなかったにもかかわらず、作業をしたとする偽りの記録を作成したとのことです。中電の住民を無視する思い上がった体質が、全く変わっていなかったことを実感させる重大事です。島根原発1・2号機で、約1670カ所の点検不備や全く点検していなった事実が2010年に発覚しています。
今回露見したのは、島根原発で発生した低レベル放射性廃棄物の処理に関する点検虚偽記録です。作業着など低レベル放射性廃棄物は、ドラム缶に入れてセメントとモルタルで固めるます。その際、セメントに混ぜる水が適量かどうかを示す計測器が2カ所あり、社内規程で半年に1回点検することになっています。しかし、13年から14年にかけて4回分の点検をメーカーに発注せず、過去の点検記録を記入して日付を偽った記録を作ったとのことです。さらに、モルタルを流し込む速度を計測する器機の点検も1回実施していませんでした。
低レベル放射性廃棄物は、青森県六ヶ所村の日本原燃が管理する保管施設に搬出されます。搬出される低レベル放射性廃棄物は、受け入れる日本原燃が廃棄物や点検記録などを監査することになっています。今回は、日本原燃が点検記録の原本提示を求めたため、点検の不備があばかれています。虚偽記録発覚のきっかけは日本原燃にあったわけですが、受け入れ先とはいえ、一蓮托生の利害関係にある一民間企業が監査をするとは、実に奇妙なことです。
虚偽記録は、担当する中電保修部の若手社員が1人で行ったと中電は発表しています。社員は「点検発注を忘れていた」と言っているとのことです。中電は先月30日の会見で、「組織的な関与なかった」と言っています。中電とすれば、「虚偽記録の責任は担当した社員1人だけにある」ということにしたいはずです。しかし、機器の点検を実質1人に任せていただけでなく、点検結果を上司に報告するルールも守られていませんでした。こうした事態を許容していたのは中電であり、責任は全て中電にあります。
中電だけでなく電力会社は全て、(「営利企業は全て」と言ったほうが正確でしょうが)営利を疎外する情報を隠したり、安全施設など営利追及と直接関係ない事業をないがしろにする例は山ほどあります。福島第1原発が津波で機能不全に陥り大災害に発展したのは、想定をはるかに越える津波が発生する可能性を承知しながら、公表することも対策を取ることも東京電力がしなかったのが原因です。10数メートルもの津波を防ぐ施設は莫大な経費が必要とされ、企業にとって営利追及のじゃまになるだけです。 2010年に中電の点検不備や運転開始から点検していなかった機器が発覚した事態も、全く同じことです。中電は点検不備発覚後、機器の点検時期や実施状況を一元的に把握するシステムを導入したとのことです。しかし、これは1年ごとに点検する機器のみ対象で、今回のような半年ごとの点検は対象外だとのことです。重要機器だからこそ、1年ではなく半年ごとの点検になっていることは、素人でも分かります。そうした機器を除外したシステムなど何の意味があるでしょうか。さらに、結果報告を上に上げることもせず、上司も積極的に報告を求めていません。
営利企業のなかでも特に電力会社は、陰に陽にすさまじい圧力を発揮します。少なくとも現在は地域独占企業である電力会社は、地域の企業をリードする大企業です。他の企業や学会などに圧力をかけて、自らに都合よく導くなど朝飯前です。場合によって、監督官庁である経産省や政府にすら圧力をかけ、利益を固守しようとした事例も過去に何度もありました。極度の閉鎖空間である原発は、管理する電力会社の独壇場です。今回は偶然暴露され公表されましたが、電力会社が隠している情報や事実はまだまだ大量にあるはずです。こうした企業が、原発を稼働させるなど危険極まりないことです。何としても阻止しましようではありませんか。
NAZEN 山陰 福間
今回露見したのは、島根原発で発生した低レベル放射性廃棄物の処理に関する点検虚偽記録です。作業着など低レベル放射性廃棄物は、ドラム缶に入れてセメントとモルタルで固めるます。その際、セメントに混ぜる水が適量かどうかを示す計測器が2カ所あり、社内規程で半年に1回点検することになっています。しかし、13年から14年にかけて4回分の点検をメーカーに発注せず、過去の点検記録を記入して日付を偽った記録を作ったとのことです。さらに、モルタルを流し込む速度を計測する器機の点検も1回実施していませんでした。
低レベル放射性廃棄物は、青森県六ヶ所村の日本原燃が管理する保管施設に搬出されます。搬出される低レベル放射性廃棄物は、受け入れる日本原燃が廃棄物や点検記録などを監査することになっています。今回は、日本原燃が点検記録の原本提示を求めたため、点検の不備があばかれています。虚偽記録発覚のきっかけは日本原燃にあったわけですが、受け入れ先とはいえ、一蓮托生の利害関係にある一民間企業が監査をするとは、実に奇妙なことです。
虚偽記録は、担当する中電保修部の若手社員が1人で行ったと中電は発表しています。社員は「点検発注を忘れていた」と言っているとのことです。中電は先月30日の会見で、「組織的な関与なかった」と言っています。中電とすれば、「虚偽記録の責任は担当した社員1人だけにある」ということにしたいはずです。しかし、機器の点検を実質1人に任せていただけでなく、点検結果を上司に報告するルールも守られていませんでした。こうした事態を許容していたのは中電であり、責任は全て中電にあります。
中電だけでなく電力会社は全て、(「営利企業は全て」と言ったほうが正確でしょうが)営利を疎外する情報を隠したり、安全施設など営利追及と直接関係ない事業をないがしろにする例は山ほどあります。福島第1原発が津波で機能不全に陥り大災害に発展したのは、想定をはるかに越える津波が発生する可能性を承知しながら、公表することも対策を取ることも東京電力がしなかったのが原因です。10数メートルもの津波を防ぐ施設は莫大な経費が必要とされ、企業にとって営利追及のじゃまになるだけです。 2010年に中電の点検不備や運転開始から点検していなかった機器が発覚した事態も、全く同じことです。中電は点検不備発覚後、機器の点検時期や実施状況を一元的に把握するシステムを導入したとのことです。しかし、これは1年ごとに点検する機器のみ対象で、今回のような半年ごとの点検は対象外だとのことです。重要機器だからこそ、1年ではなく半年ごとの点検になっていることは、素人でも分かります。そうした機器を除外したシステムなど何の意味があるでしょうか。さらに、結果報告を上に上げることもせず、上司も積極的に報告を求めていません。
営利企業のなかでも特に電力会社は、陰に陽にすさまじい圧力を発揮します。少なくとも現在は地域独占企業である電力会社は、地域の企業をリードする大企業です。他の企業や学会などに圧力をかけて、自らに都合よく導くなど朝飯前です。場合によって、監督官庁である経産省や政府にすら圧力をかけ、利益を固守しようとした事例も過去に何度もありました。極度の閉鎖空間である原発は、管理する電力会社の独壇場です。今回は偶然暴露され公表されましたが、電力会社が隠している情報や事実はまだまだ大量にあるはずです。こうした企業が、原発を稼働させるなど危険極まりないことです。何としても阻止しましようではありませんか。
NAZEN 山陰 福間
by nazensanin
| 2015-07-02 19:25
山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
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