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放射性廃棄物海底下処分反対!

原発の使用済み核燃料など高レベル放射性廃棄物の最終処分をめぐり、経済産業省が有識者研究会の初会合を開きました。この研究会では、高レベル放射性廃棄物を沿岸の海底下に処分する技術的課題を検討するとしています。最終処分場は、沿岸の地上施設に廃棄物の加工場や管理棟を置いて、沿岸海底下300mより深い海底に10平方kmの巨大な地下施設を建設して廃棄物を埋蔵することを検討しています。海底下に地下施設を建設する場合、沿岸の地上施設から海底下に向かっては、廃棄物を運搬する長い坑道を設ける必要があります。こうした坑道や海底施設を建造することは、地上と異なった重大な問題点をはらんでいます。
海底下に最終処分場を建設することは従来から選択肢の一つではあったようですが、ここに来て前面に出てきたのは「反発が強い陸地よりも計画が進め易いと判断したためではないか」との推測をする専門家もいます。最終処分場の選定は公募方式で行われていましたが、07年に高知県東洋町からあった唯一の応募は、町民の強固な反対で白紙撤回となっています。そのため、「科学的有望地」を国が提示する現在の方式になった経緯があります。経産省は、多くの自治体が「候補地に選定されても一切受け入れる考えはない」とする現状を承知しています。そこで、「公有地である海底は土地利用に関する制約が小さい」海底に注目したというのが真実です。公有地である海底であれば、地権者との協議も不用というわけです。
核のゴミを地下に埋設して廃棄する処分方法を「地層処分」と言います。地層処分するためにはまず最初に、使用済み核燃料を再処理工場で溶かし、プルトニウムなどを取り出したあとの溶液をガラス素材で固めます。できたガラス固化体を金属製容器に入れて、これをさらに粘土の緩衝材で覆います。これを地下300mよりも深い場所に埋設し、約10万年にわたって人の生活環境から隔離します。国内には、約1万8千トンの使用済み核燃料があり、すでに再処理した核燃料を含めると、約2万5千本のガラス固化体ができるとされています。この膨大な量のガラス固化体を地層処分するためには、陸地であろうが海底下であろうが、大変危険性を伴います。
陸地の地下で行う地層処分であっても課題や高度な危険性が付きまといます。高レベル放射性廃棄物のガラス固化体は10万年以上隔離されますので、その間に何度も地震に襲われます。地震やさまざまな衝撃で、ガラス固化体を覆っている金属製容器や粘土の緩衝材が破壊される危険性があります。そうなれば、ガラス固化体内部の溶液が漏れだして、放射性物質が地下水に溶けだす可能性があります。そして、地下水の流れに乗って地表に出て、放射性物質を人が体内に取り込む恐れが現実となります。こうした事態になっても地層処分の場合は接近することができず、事実上対処不可能です。
地層処分に詳しい専門家によると、ヨウ素129などの低レベル廃棄物も地層処分が検討されているとのことです。これらは、ガラス固化体のように固めて廃棄することはしないので、より簡単に地下水に溶けだす可能性があるようです。驚くのは、その半減期です。ヨウ素129の半減期は、実に約1570万年だとのことです。約1600万年前と言えば日本海が完成するころであり、現生人類であるホモサピエンスが誕生するのが20万年ほど前ですので、それより遥かに前のことです。「有史以前」などという表現が完全にかすんでしまうほど、気の遠くなるような時間の経過が必要です。今後これほどの超長期間にわたって人類が、否応なく核物質と関わっていかなくてはならないところに原発や核の深刻な問題点があります。
東日本大震災や阪神大震災がそうであるように、想定していない断層や断層の存在は知られていても想定外の地震動に襲われた例が少くありません。陸地以上に海底の断層の調査は困難であり、未知の断層が多数あるとのことです。海底での地層処分についても同様で、陸地よりも調査は難しくなります。ボーリング調査や地下施設を造って行う調査でも、陸地の地下より手間も資金も時間もかかります。さらに海底下に最終処分場を建設すれば、放射性物質が海に漏れだす危険性が高まるのは当然のことです。海産物が放射性物質で汚染される恐れがあり、漁業が壊滅的被害を受けることになります。福島原発事故で福島の豊かな海が甚大な影響を受け、今も漁業が成り立っていない現状を見れば、海洋汚染がどれほど大変なことか容易にわかることです。また、放射性物質で海洋汚染が深刻になれば、国内だけでなく外国にもその被害は及びます。
経産省は「海底下の最終処分場はあくまで選択肢の一つ」だとして、現在陸地を含めた最終処分場に適した「科学的有望地」を選定中です。辺野古への米軍基地移転のように、国が最終処分場選定や建設を無理やりごり押しする可能性は大いにあります。そんなことは何としても認められません。また、使用済み核燃料をさらに増加させる原発再稼働も断じて許すことはできません。
NAZEN 山陰 福間
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by nazensanin | 2016-02-07 20:54

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