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福島「切り捨て」を許さない!pt2

11月に行われた、ふくしま共同診療所の布施幸彦院長の講演内容を前回に続いて発信します。
がんの検診が奨励されているのは、がんを早期に発見して早期に治療するためです。小児甲状腺がんは予後(どの程度回復するかの見通し)が良いので積極的に治療しなくてもいいなどと言う人がいるが、こんなことは医学書に書かれていません。予後率が良いのは、発見されて手術を受けた場合です。しかし小児甲状腺がんは100万人に1〜2人と発症率が低く、統計が取れるほどのデータがありませんので、子どもの予後が良いかどうか分かってはいません。仮に小児甲状腺がんの予後が良いのなら、手術も必要ないはずです。ところが福島県立医大には、1
人で135人対して手術を施した医師がいます。手術しなくてもいい人に施術したのなら、傷害罪に問われることになります。
国、県、県小児科医会が福島での小児甲状腺がん検診の縮小をしようとしているのは、がんの多発は放射能の影響ではないと信じようとしているからです。昨年県の健康調査課の職員が診療所に来て、県の見解を述べて帰っていきました。県職員は「100ミリシーベルト以下の健康被害はないとする国連科学委員会の見解を信頼している。したがって、県は小児甲状腺がんの多発は放射能汚染の影響ではないという立場で検査している。放射能汚染がないことを証明するため、住民の健康不安を取り除くために甲状腺検査を行っている。それに対してふくしま共同診療所は、がんの多発は放射能汚染が原因だとしているが、それは間違っている。」と一方的に言っていました。
こうした姿勢は、県当局など行政だけではありません。県医師会や経済界などオール福島といえる状態です。そのため先にも言いましたように、日常的に放射能の健康被害を訴えられる医療機関は福島にはほとんどありません。放射能被害を心配した住民が開業医を受診しても、「放射能による被害はない」と追い返されるだけです。甲状腺がんの検査を要求しても「県の県民健康調査で行っているので、甲状腺検査をすることはできない」と言われます。水俣病は60年経過した今も裁判が継続していますが、原発事故被害を同様な負の歴史として繰り返してはなりません。「疑わしきは正せ」であり、放射能との関連が疑わしいのであれば正しい対処を取らなければなりません。
福島原発事故後、10数万人の人が県の内外に避難しています。福島県や避難地の自治体は、住宅の提供などの補償を行ってはきました。しかし国と福島県は、来年3月の帰還困難区域を除く避難指示の解除に伴って、補助金を打ち切ると表明しています。それだけでなく、県は県外避難者を訪問し帰還を促す説得工作をしています。県内の仮設住宅などに避難している警戒区域の住民は固定資産税などを免除されていますが、避難指示が解除されると免除措置もなくなります。仮設や住宅提供などの補償がなくなれば、仕方なく元の住居に帰えらざるを得なくなります。国や県が推進する帰還政策は、高線量の区域に帰還して被曝するか、帰還せずに貧困に陥るかの二者選択を迫るもので、帰還強制の棄民政策です。
政府は帰還困難区域を通る常磐自動車道を全通させていますが、交通事故が起きても正常な対処はできません。また安倍首相は、2020年3月に常磐線を全線開通させると言っています。常磐線を開通させて「復興した放射能のない福島」を演出し、2020年の東京オリンピックを成功させようということです。常磐線を開通させるために線路内の除染を行っていますが、「高線量の線路外の除染は全くしていない」と診療所で受診した除染労働者が証言していました。除染は全くのまやかしに過ぎません。また常磐線が全通しても、帰還困難区域の駅は停車せず通過するだけです。ようするに、全通させることに真意があり、乗客や鉄道労働者の安全や利便性など問題ではないということです。常磐線全面開通には絶対反対です。
チェルノブイリでは法律によって、年間1ミリシーベルト以上の地域は移住の権利ゾーンと呼ばれています。また、5ミリシーベルト以上の地域は強制移住が義務づけられています。どのケースでも移住や住居だけでなく、医療診断や非汚染地域での保養などが補償されています。一方福島では、50ミリシーベルト以上の地域を除いた全域の避難指示を解除し、帰還を強制しようとしています。福島の基準を許すことなく、日本もチェルノブイリ法を制定すべきです。甲状腺検査縮小に反対し、子どもだけでなく成人にも範囲を拡大し、福島だけでなく全国に広げなければなりません。福島では、脳卒中、心筋梗塞、心不全などとともに大人の甲状腺がんも多発しています。これらの検査や治療の費用は、国と東電が全て負担しなければなりません。
来年も 福島「切り捨て」を許さず、原発再稼働、核燃料サイクル、核保有、侵略戦争に全面的に反対していきます。
NAZEN 山陰 福間
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by nazensanin | 2016-12-29 17:42

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