人気ブログランキング | 話題のタグを見る

すべての原発今すぐなくそう!(nazen)山陰

敦賀原発を廃炉に!!

原子力規制委員会の調査団は、日本原子力発電(日本原電)敦賀原発の敷地内にある断層について、「活断層の可能性が高い」という結論を出しました。これを受け、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「今のままでは再稼働に向けた安全審査はできない」と述べました。これにより、敦賀原発2号機は、再稼働の停止はもとより廃炉を迫られる状況が濃厚になりました。
敦賀原発は全国の原発で唯一、敷地内に活断層「浦底ー柳ヶ瀬山断層(浦底断層)」が通っています。当初、それを活断層だとは認めていなかった日本原電も、現在は活断層であるとしています。活動性の高さを指摘されている浦底断層が、1・2号機から150m〜250mという至近距離にあるというだけで危険極まりないことであり、敦賀原発の廃炉を求めるにはそれだけで十分です。原子力規制委員会の島崎委員長代理ですら、「敷地内にあると分かっていれば、普通は原発をつくらない」と述べています。
浦底断層から枝分かれするように延びる複数の破砕帯が1・2号機の原子炉建屋真下を通り、浦底断層と連動して地面がずれる危険性があることなどが、調査団が行った今回の現地調査で明らかになりました。1号機直下には複数の破砕帯が、2号機直下にも「D-1破砕帯」と呼ばれるものなど複数の破砕帯が通っています。このD-1破砕帯と浦底断層の接点付近で新たな断層が確認され、D-1破砕帯は活断層であるとの見方で専門家が一致しました。今回は2号機直下を通る破砕帯しか調査されていませんが、1号機直下の破砕帯も浦底断層から枝分かれしていて、D-1破砕帯に対する結論と同じだと考えられています。また、1号機は運転開始からすでに42年以上も経過し老朽化した原子炉で、再稼働などもっての他です。
浦底断層が活断層である可能性は1970年代から指摘されてきました。しかし、日本原電はこうした指摘を一切無視したり否定したりして、2号機の増設を強行したり、2004年には3・4号機の増設申請や準備工事さえ行っています。そして、浦底断層を活断層だと日本原電が認めたのは、2008年になってからであり、活断層だと専門家が指摘し始めてから実に30年以上経過してからです。この間、当時の自民党政権や旧原子力安全・保安院は、「活断層ではない」という日本原電の言いなりになってきた歴史があります。
浦底断層は、「浦底ー柳ヶ瀬山断層」と呼ばれる長大な活断層の一部で、活動すれば阪神大震災を上回る地震が起きるとされています。浦底断層だけで延長35km以上あり、少なくともマグニチュード7.2 程度の地震を引き起こすと評価されています。敦賀原発の耐震基準はこれを基に、現在では800ガル(1秒間に800cm移動する加速度)に引き上げられています。しかし、原発施設の耐震性が引き上げられたとしても、原子炉建屋直下の活断層がずれたりすれば、原子炉に深刻な被害が発生します。地震の揺れには耐震性を高めればある程度の対抗できるようですが、活断層のずれに対しては耐震性の強化も無力だと言われています。
浦底断層やD-1断層だけでなく、敦賀原発の敷地内には約160の断層があり、「断層銀座」との汚名がつけられています。日本原電さえ認めている浦底断層が、これほど原子炉の間近にあるというだけで余りにも危険なことです。直ちに廃炉にしなければなりません。
まだ述べなければならないことが多いのですが、来週にします。
敦賀原発の再稼働を許すな!!
敦賀原発を廃炉にせよ!!
NAZEN山陰 福間育朗
by nazensanin | 2012-12-13 22:40

山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
by nazensanin

最新のトラックバック

検索

最新の記事

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

イラスト:まるめな