薩摩川内市の再稼働同意弾劾!
九州電力川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市の岩切市長が、川内原発の再稼働に同意する意向を表明しました。臨時市議会においても、早期の再稼働を求める陳情を賛成多数で採択しています。こうした原発立地自治体の暴挙に断固抗議します。原子力規制委員会は9月、川内原発1・2号機が新基準に適合するとした審査書を決定していました。しかし、規制委員会も経産省ですら「原発の安全性を保証してはいない」とか「原発は100%安全だというわけではない」と表明しています。当局ですら、安全性の保証ができない危険な原発です。私たちは、再稼働同意に絶対反対を貫きます。
岩切市長は、原子力規制委員会の審査によって「安全性を国がきちっと整理したと思った。」としています。また、重大事故が起きた際の責任については「一義的には電力事業者だが、最終的には国が負うべきだ」と表明し、「法的に地元市長の同意手続きは何もない」とも言明しています。確かに、立地自治体の再稼働同意手続きに、法的根拠は全くありません。同意手続きは、国にも規制委員会にも立地自治体にも、どこにも法的根拠がない無責任な現状です。しかし、住民の安全を守るべき最後の防波堤であり、最も住民に近い位置にある基礎自治体としての市の責務を放棄するかのような発言を絶対に許すことはできません。
薩摩川内市議会の臨時議会には、再稼働に反対する陳情が10件、再稼働の判断前に福島第1原発事故の現場を視察すべきだとした陳情も1件提出されていました。ところが、こうした陳情は全て無視され、不採択とされました。そして、まともな審議らしい審議もなく、再稼働に賛成する陳情を、賛成19、反対4、棄権1の圧倒的多数で採択されています。岩切市長は賛成陳謝の採択について「慎重かつ丁寧な審議を高く評価、尊重したい」と語っています。再稼働のアリバイづくり過ぎない空疎な審議を「慎重かつ丁寧な審議」と表現するとは、ブラックユーモア、あるいは悪い冗談と言うしかありません。
これに先だって行われた住民説明会では、専門的で分かりにくい説明で住民を幻惑しようとしています。出席した住民は納得せず、更なる説明を求めて多くの住民が挙手しましたが、発言は一方的に打ち切られています。住民説明会は、再稼働に向けて単なるアリバイづくりのセレモニーに過ぎないということを、説明会のこうした現状が如実に物語っています。再稼働を同意する自治体の範囲も、伊藤鹿児島県知事は、鹿児島県と薩摩川内市の同意で問題ないとの判断をしています。30km圏内には他にも多くの自治体があるにもかかわらず、再稼働に反対、あるいは慎重な自治体を排除して、極力単純な手続きで再稼働に突き進もうとしています。
原発立地自治体との関連で、地元紙にしか報道されない、非常に懸念されることが最近ありました。それは、鳥取県の平井知事が、中国電力に財政支援を要請したことです。島根原発の30km圏内に境港市と米子市の一部が入る鳥取県の平井知事は、防災対策費の支援を中電の苅田社長に直談判して要請しています。島根県の溝口知事が、平井知事の意向に配慮するよう中電幹部に伝えて後押ししたのを受け、「財政的なめどが立たない。真剣に検討いただきたい」と苅田社長に要請しています。
そもそも、財政支援を中電に求めること自体、利益誘導や利益相反の面で大問題です。平井鳥取県知事は、中電社長との会談後「中電の支援が再稼働の前提だと思う。財政支援がないままでは、再稼働を率直に話し合える環境ができない。」と述べています。すなわち、「財政支援と交換条件でないと再稼働を認めるわけにはいかない」ということです。再稼働を「人質」にして、中電から金をむしり取ろうという魂胆であることは明白です。中電は財政支援に前向きだとのことですが、財政支援で恩を売り、再稼働を確実にしたいとの考えが見え見えです。防災対策をするというのなら、先ずは原発再稼働を止めることであり、中電に財政支援を求めることでは断じてありません。平井知事の言動は非常に危険なことで、絶対に容認することはできません。
原発の再稼働に最終的に責任を負担するのは、国でも自治体でもなく、住民であり国民です。何としても市民の力で原発再稼働を止めましょう。
NAZEN 山陰 福間
岩切市長は、原子力規制委員会の審査によって「安全性を国がきちっと整理したと思った。」としています。また、重大事故が起きた際の責任については「一義的には電力事業者だが、最終的には国が負うべきだ」と表明し、「法的に地元市長の同意手続きは何もない」とも言明しています。確かに、立地自治体の再稼働同意手続きに、法的根拠は全くありません。同意手続きは、国にも規制委員会にも立地自治体にも、どこにも法的根拠がない無責任な現状です。しかし、住民の安全を守るべき最後の防波堤であり、最も住民に近い位置にある基礎自治体としての市の責務を放棄するかのような発言を絶対に許すことはできません。
薩摩川内市議会の臨時議会には、再稼働に反対する陳情が10件、再稼働の判断前に福島第1原発事故の現場を視察すべきだとした陳情も1件提出されていました。ところが、こうした陳情は全て無視され、不採択とされました。そして、まともな審議らしい審議もなく、再稼働に賛成する陳情を、賛成19、反対4、棄権1の圧倒的多数で採択されています。岩切市長は賛成陳謝の採択について「慎重かつ丁寧な審議を高く評価、尊重したい」と語っています。再稼働のアリバイづくり過ぎない空疎な審議を「慎重かつ丁寧な審議」と表現するとは、ブラックユーモア、あるいは悪い冗談と言うしかありません。
これに先だって行われた住民説明会では、専門的で分かりにくい説明で住民を幻惑しようとしています。出席した住民は納得せず、更なる説明を求めて多くの住民が挙手しましたが、発言は一方的に打ち切られています。住民説明会は、再稼働に向けて単なるアリバイづくりのセレモニーに過ぎないということを、説明会のこうした現状が如実に物語っています。再稼働を同意する自治体の範囲も、伊藤鹿児島県知事は、鹿児島県と薩摩川内市の同意で問題ないとの判断をしています。30km圏内には他にも多くの自治体があるにもかかわらず、再稼働に反対、あるいは慎重な自治体を排除して、極力単純な手続きで再稼働に突き進もうとしています。
原発立地自治体との関連で、地元紙にしか報道されない、非常に懸念されることが最近ありました。それは、鳥取県の平井知事が、中国電力に財政支援を要請したことです。島根原発の30km圏内に境港市と米子市の一部が入る鳥取県の平井知事は、防災対策費の支援を中電の苅田社長に直談判して要請しています。島根県の溝口知事が、平井知事の意向に配慮するよう中電幹部に伝えて後押ししたのを受け、「財政的なめどが立たない。真剣に検討いただきたい」と苅田社長に要請しています。
そもそも、財政支援を中電に求めること自体、利益誘導や利益相反の面で大問題です。平井鳥取県知事は、中電社長との会談後「中電の支援が再稼働の前提だと思う。財政支援がないままでは、再稼働を率直に話し合える環境ができない。」と述べています。すなわち、「財政支援と交換条件でないと再稼働を認めるわけにはいかない」ということです。再稼働を「人質」にして、中電から金をむしり取ろうという魂胆であることは明白です。中電は財政支援に前向きだとのことですが、財政支援で恩を売り、再稼働を確実にしたいとの考えが見え見えです。防災対策をするというのなら、先ずは原発再稼働を止めることであり、中電に財政支援を求めることでは断じてありません。平井知事の言動は非常に危険なことで、絶対に容認することはできません。
原発の再稼働に最終的に責任を負担するのは、国でも自治体でもなく、住民であり国民です。何としても市民の力で原発再稼働を止めましょう。
NAZEN 山陰 福間
by nazensanin
| 2014-10-30 20:57
山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
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