高浜原発再稼働絶対反対!
14日投開票された衆院選は、事前の予想通り自民党の「勝利」に終わりました。自民党は290議席、公明党の35議席と合わせて、与党で325議席を獲得しました。定数475議席の衆議院で、与党で3分の2以上の議席を占めたことになります。しかし、投票率は全国平均で52.66%で、いつも全国一になる島根県も59.24%と低いものでした。投票率の低下はさまざまな要因があるでしょうが、要するに政治不信の表れに他ありません。自民党は、有権者の半分のそのまた半分以下の票を集めたに過ぎません。つまり、国民が安倍政権の施策や自民党の公約を承認したわけではありません。
安倍政権は衆院選で「9条改悪」や「原発再稼働」の争点隠しを行いました。しかし、これらの政策に積極的な勢力は、公示前よりも議席を減らしています。「9条改悪」に賛成している自民党などの勢力は67%から62%に、「原発再稼働」に賛成する勢力は74%から70%にそれぞれ議席を減らしています。ある程度は、国民の意思が反映された結果だと考えます。ただし、原発が立地する13選挙区のうち、10選挙区で自民党候補者が勝利し、川内原発が立地する鹿児島3区で再稼働を容認する無所属候補者が当選しています。
東海第2原発がある茨城5区と女川原発がある宮城5区だけは、民主党の候補者が当選しています。民主党は原発再稼働に慎重だと言えるでしょうが、反対しているわけではありません。特に、電力会社などの労組が加盟する連合傘下の電力総連に支援される候補者は、「脱原発」や「反原発」に真っ向から反対しています。実際、原発が立地する13の小選挙区は、自民党が当選した選挙区も民主党や無所属が当選した選挙区も、原発再稼働は争点にもならず、論議は全く深まっていません。
こうしたなか、原子力規制委員会は、関西電力高浜原発3・4号機が、新規制基準に適合しているとの審査書案を了承しました。審査書案では、地盤・基準地震動・基準津波・電源喪失対策・格納容器破損防止・放射性物質拡散抑制などで、新規制基準に適合しているとしています。3・4号機の審査は、1・2号機が停止していることを前提としていますが、関電は1・2号機も再稼働することを目指しています。1・2号機を再稼働させることになれば審査は白書に戻ることになりますが、それにしても問題が多すぎます。
高浜原発が立地する若狭湾には、20km圏内には大飯原発、50km圏内には美浜原発、その東には敦賀原発があり、「原発銀座」と呼ばれる原発密集地です。稼働している時はもちろん、核燃料がある限り止まっていても同時に事故が起こる可能性があります。こうしたリスクや周辺住民が安全に避難できるかどうかについては、規制委員会の審査では全く扱われていません。また、関電は耐震津波対策や電源対策など万全を尽くしたとしていますが、事故時の対策拠点などはいまだに建設途中です。さらに、事故時の支援要員や資材を運ぶ道路も非常に脆弱なものです。
高浜原発30km圏内には、福井、京都、滋賀の3府県計12市町が含まれ、合計18万3千人の人口があります。その約70%を占めるのは、立地している福井県ではなく、隣の京都府です。30km圏内のすぐ外側には、「近畿の水がめ」である琵琶湖を抱える滋賀県があります。京都府と滋賀県の知事は、立地する福井県と同等の発言権を求めています。余りにも当たり前のことですが、福井県知事は地元同意の範囲を「福井県と高浜町」としています。国や関電も、川内原発再稼働の地元同意範囲を、「鹿児島県と薩摩川内市」とした「川内モデル」を押し付け、その他の地域を無視しようとしています。
高浜原発は、若狭湾に面した小さな半島の付け根の付近にあります。高浜原発へのアクセス道路は、県道一本しかありません。高浜原発は半島の付け根付近にありますので、半島の先の部分にも集落があります。事故時、半島の先の住民はこの道が唯一の陸上避難路になります。事故を起こした原発の直ぐ脇を通らないと避難できないことになります。またこの道は、土砂災害の警戒区域があり、寸断されると孤立してしまいます。この県道斜面の補強工事はしているようですが、代替ルートは検討されてはいません。ここでも、住民の避難は考慮されていません。
原発、まして「原発銀座」の原発再稼働など絶対反対です。
NAZEN 山陰 福間
安倍政権は衆院選で「9条改悪」や「原発再稼働」の争点隠しを行いました。しかし、これらの政策に積極的な勢力は、公示前よりも議席を減らしています。「9条改悪」に賛成している自民党などの勢力は67%から62%に、「原発再稼働」に賛成する勢力は74%から70%にそれぞれ議席を減らしています。ある程度は、国民の意思が反映された結果だと考えます。ただし、原発が立地する13選挙区のうち、10選挙区で自民党候補者が勝利し、川内原発が立地する鹿児島3区で再稼働を容認する無所属候補者が当選しています。
東海第2原発がある茨城5区と女川原発がある宮城5区だけは、民主党の候補者が当選しています。民主党は原発再稼働に慎重だと言えるでしょうが、反対しているわけではありません。特に、電力会社などの労組が加盟する連合傘下の電力総連に支援される候補者は、「脱原発」や「反原発」に真っ向から反対しています。実際、原発が立地する13の小選挙区は、自民党が当選した選挙区も民主党や無所属が当選した選挙区も、原発再稼働は争点にもならず、論議は全く深まっていません。
こうしたなか、原子力規制委員会は、関西電力高浜原発3・4号機が、新規制基準に適合しているとの審査書案を了承しました。審査書案では、地盤・基準地震動・基準津波・電源喪失対策・格納容器破損防止・放射性物質拡散抑制などで、新規制基準に適合しているとしています。3・4号機の審査は、1・2号機が停止していることを前提としていますが、関電は1・2号機も再稼働することを目指しています。1・2号機を再稼働させることになれば審査は白書に戻ることになりますが、それにしても問題が多すぎます。
高浜原発が立地する若狭湾には、20km圏内には大飯原発、50km圏内には美浜原発、その東には敦賀原発があり、「原発銀座」と呼ばれる原発密集地です。稼働している時はもちろん、核燃料がある限り止まっていても同時に事故が起こる可能性があります。こうしたリスクや周辺住民が安全に避難できるかどうかについては、規制委員会の審査では全く扱われていません。また、関電は耐震津波対策や電源対策など万全を尽くしたとしていますが、事故時の対策拠点などはいまだに建設途中です。さらに、事故時の支援要員や資材を運ぶ道路も非常に脆弱なものです。
高浜原発30km圏内には、福井、京都、滋賀の3府県計12市町が含まれ、合計18万3千人の人口があります。その約70%を占めるのは、立地している福井県ではなく、隣の京都府です。30km圏内のすぐ外側には、「近畿の水がめ」である琵琶湖を抱える滋賀県があります。京都府と滋賀県の知事は、立地する福井県と同等の発言権を求めています。余りにも当たり前のことですが、福井県知事は地元同意の範囲を「福井県と高浜町」としています。国や関電も、川内原発再稼働の地元同意範囲を、「鹿児島県と薩摩川内市」とした「川内モデル」を押し付け、その他の地域を無視しようとしています。
高浜原発は、若狭湾に面した小さな半島の付け根の付近にあります。高浜原発へのアクセス道路は、県道一本しかありません。高浜原発は半島の付け根付近にありますので、半島の先の部分にも集落があります。事故時、半島の先の住民はこの道が唯一の陸上避難路になります。事故を起こした原発の直ぐ脇を通らないと避難できないことになります。またこの道は、土砂災害の警戒区域があり、寸断されると孤立してしまいます。この県道斜面の補強工事はしているようですが、代替ルートは検討されてはいません。ここでも、住民の避難は考慮されていません。
原発、まして「原発銀座」の原発再稼働など絶対反対です。
NAZEN 山陰 福間
by nazensanin
| 2014-12-18 21:58
山陰で原発再稼働阻止・全原発の即時廃止をめざす! 米子市道笑町3-24-202 tel・fax 0859-22-9908 福間育朗 090-4576-1161 gr5536qu6e359dre23nd@docomo.ne.jp
by nazensanin
以前の記事
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
最新のトラックバック
検索
最新の記事
エネルギー基本計画反対! |
at 2017-08-16 20:16 |
8・6ヒロシマ大行動に結集し.. |
at 2017-08-02 21:44 |
大間原発建設絶対反対! |
at 2017-07-26 20:50 |
全ての核を廃絶せよ! |
at 2017-07-18 20:06 |
福島県民健康調査の犯罪的行為.. |
at 2017-07-11 21:24 |
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
イラスト:まるめな